ここは川ではありません。でも川のように流れていました。若松瀬戸の隅にある桐ノ小島と言う島と中通島の間の水路です。おそらく五島最細?漁師のじいちゃんが我々を見つけて開口一番「それひっくり返らんか!?」と定番の質問をぶつけてきました。
この水路を抜ける瞬間、潮が逆流して向かって来ました。これだけの激潮地帯で地形も複雑だと、結局潮が完全に止まることはないのです。
上がった漁港のバス停。田舎はどこもそうですが時刻表は真っ白です。高速¥1000に予算を投入するのも良いですが、せめてバスの本数を倍にすることはできんですかね?
小さな集落の商店や食堂なども次々に廃業しています。海辺での人の営みがわずかでもあるうちに、いろんな海辺を巡って見ておきたいと最近強く思います。街にいて、ネットや雑誌などしか見ていないと判らない事ばかりです。漕いでたどり着いたからこそ判ることが多いことに気付きはじめました。
長崎行きのフェリーに乗った奈良尾の港町。現在の人口約2000人だそうです。昨夜はこの集落に一軒だけの居酒屋「みすず」でご飯を食べてフェリー乗り場にテントを張りました。
周辺にはキリシタンの墓地があちこちにありました。