僕はあっちこっちにお客さんを連れて行く事を仕事としている。なのであっちこっちに行く。が、それでも常に「旅に出たい」という欲求は収まらない。
ここで言う「旅」とは、基本的に人力での移動を目的としているので、自分の技術・経験・体力やモチベーションが、そのフィールドに通用するか?ということを考える。そのときのドキドキ・モヤモヤな気持ちは他に例えようがない。
地図を入手し、持って行く装備を厳選する。天気予報を何回も見る。
もちろん、日々の生活・仕事に追われていると、そういう気持ちに蓋をしてしまっている事も多いと思う。だがしかし、そんな状況で湧き上がる欲求はもう抑えられない、と考えたほうが良い。
それは大袈裟な「冒険」ではないかもしれないが、カヤックやMTBを始めて、自分にとってのウィルダネス(未開の荒野)はそこいら中にあることを僕は知った。
無力な自分を知ること、または意外に捨てたものではない自分を知ることの快感。
これは人ごとではない。次に欲望を爆発させるのはあなたの番かも知れないのだ!
(写真:満潮時には幅5メートルになる砂浜でビバーグ。先月の鹿児島にて)