人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

フェザークラフト

テツの小部屋

2006年10月30日

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カフナエクスペディションをご購入頂いたMさんに納品。組み立て、収納のコツをお伝えしました。少しのコツで楽になります。何度か組立てれば、セットアップ時間も20分は切るようになります。綺麗なブルーですね。

他社では通常別売りのラダー、シーソック、スプレースカートが付属します。シーソックを装着していれば、船体内に海水・砂が入る事はほとんど無いので内部を水洗いする必要はあまりありません。ちなみに私は普段組んだまま保管しています。
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フォールディングカヤックは住宅事情の厳しい日本の家に「収納する」為に組み立て式になっているのではありません。もちろんそのメリットはありますが、本来「遠くに持っていく」「どこでも旅をスタート・ゴールできる」為のものであります。でなければカナダ人が作る訳ないですよね。カナダではカヤックの置き場所で困る人はそんなにいませんから!

「車の呪縛」から開放されるのも僕にとってはかなりの快感です。車の置き場所、回送を気にしなくてもいいし、何より車へ元来たルートを戻らなくても良い!

生活用具のすべてをカヤックに積み込んで、それだけで移動する。後には何も拘束されるものは無い。これは他のシーカヤックではなかなか感じる事のできない、かなり贅沢な感覚です。

<写真>札幌からバスに揺られて2時間。積丹半島の付け根の美国町に到着。フネを組み立ててこれから3日間のツーリング。
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それに何と言っても「乗り味」!海のうねりを吸収するかのように、しなやかにしなる船体は、地球との一体感を感じさせてくれます。太古の人々が乗っていたカヤックも多分、こうだったのでしょう。これはプラスチックのカヤックでは味わえません。リジットのカヤックにもメリットはたくさんありますが(僕も多数使用しております)、カヤック本来の姿に限りなく近い感覚を味わって見て下さい。試乗も随時受け付けております。

「高い!」というイメージが強いフェザークラフトですが、その職人仕事、妥協の無い作りこみは、正直他社製品とは別物なのがどなたにでもご理解いただけると思います。これだけ「オーラ」みたいなモノを発する道具を僕は他にあまり知りません。永く愛着と絶対の信頼を持って使用できる道具を、ひとつだけ。
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