人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

トラディショナルパドル

テツの小部屋

2006年11月22日

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名古屋在住のフェザークラフトオーナーの松葉氏にパドルを作っていただきました。

沖縄で開催された今年のフェザークラフトミーティングで、松葉氏が使用されていたパドルが目に留まり、無知丸出しで質問攻めしていたら作ってくれました!?

私はこれまでこの手のグリーンランド、アリュートパドルはほとんど使用したことがありません。数回水に浮かんで遊んだ程度です。なぜ松葉氏のパドルに興味を持ったかというと、1.今まで見たなかでも一番キレイ。なにより渋い。2.軽くて強そう。という単純な理由から。勿論伝統的なスタイルへの関心はありました。フェザークラフトもスキンカヤックですからね~。

んで、生意気を承知でこちらの好み?をお伝えしました。

1.長いこと(通常グリーンランドパドルは220cm前後。これは245cm)。私はほとんどの場合、シングル艇もタンデム艇も同じパドルで漕ぎます。それが正解かどうかは別ですが。慣れているので。

2.2ピースであること。フェザークラフトでの旅に使用したいから。

3.頑丈である事。仕事にも使いたいからです。私のモノに対する扱い方から言っても・・・。特にブレード先端の樹脂補強は不可欠だと思いました。美しいとはいっても工芸品ではなく道具として使いたいですから。私の事ですから、こんなに美しいパドルでも平気でタープのポールにしてしまう可能性があります!

グリーンランドパドル愛好者の目が点になりそうな注文をつけさせていただきました。
結果出来上がったのがグリーンランドとアリュートのミックスのような長いパドル。ブレードのパワーフェイス(漕ぐ面)にはアリュートパドルの特徴である凸状のシェイプが削りだされています。仕上げは柿渋です。
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あと詳しい事はわからないので、松葉氏からのメールを一部転載させていただきます。

「材料に関してですが、メインはウエスタン・レッド・シダーでシャフト部分は
4枚、ブレード部分に更に2枚張り合わせてあります。
補強としてブレードエッジにホワイト・アッシュを張り合わせ、シャフト部分に同じくホワイト・アッシュでサンドイッチしてあります。

よーく見ないと分からないかも知れませんが、シャフト部分のホワイト・アッシュは木目の通りが今ひとつでしたので、上下一枚づつ板材を3分割(計6分割)して木目がなるべく良い感じになるよう貼り付けました。

2ピースの場合、ジョイントのカーボンと、メインの材料ウエスタン・レッド・シダーの硬さが、かなり違うため補強を入れないと折れてしまいます。

今回は野球のバットなんかに使われるアッシュと、接着剤(エポキシ)と言う名のモダンテクノロジーで補強したって感じです」


なんか手が込んでますなあ~!早く使ってみたいです。私に使いこなせるかどうかは別にして!?そのご報告はまた。

ちなみにこの松葉氏パドル、受注生産も可能です。ご興味ある方、ご覧になりたい方はご一報下さい。
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