知床のシーカヤックガイド、新谷暁生氏の第３弾となる著書が届きました。氏が「失敗だった」とする７３回目の知床エクスペディションの記述は圧巻です。以前にこの部分の原稿を読ませていただく機会がありましたが、改めて我々シーカヤックを生業とするものにとっては、ガイド自身の心の動きを明確に記述してあり、胸にせまるものがあります。
氏の常に現場主義な考え方、タブーとされているものへの挑戦する姿勢は、この現代では表現者として貴重な存在と言えるのではないでしょうか。なにやらやる気を起こさせてくれる本です。たとえ話として書かれたと思いますが、「禁煙」に関する記述が妙に力強く、これを読んだ嫌煙家の皆様の反応が見てみたい・・・。
＜内容＞
■北海道アウトドアガイド資格制度のゆくえ
■知床問題への提言・知床をどうしたいのか
■ニセコの雪崩1997年・再録とその後
■僕の手には負えない話
■73回目の知床
■ネパールヒマラヤ・1969年
■道具と技術
■ニセコモイワの山麓で
■人は冒険から何を学ぶのか
■資料：05－06シーズンニセコなだれ情報
■発刊に寄せて
プロスキーヤー 三浦雄一郎
衆議院議員 逢坂誠二
■解説
探検家・医師・武蔵野美術大学教授 関野吉晴
残念ながら一般の書店にはありません。セブンアンドワイ、アマゾンなどの通販で手に入るようなので、是非ご一読下さい。
