人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

フェザークラフトのメンテナンス

テツの小部屋

2007年05月06日

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最近使いっぱなしだったフェザークラフト・カフナEXPをお掃除。

「メンテが大変」と合言葉のように言われるフォールディングカヤックですが、それは使用したことが無い人の言葉でしょう。

まず、このカフナ(私のです)は半年以上組みっぱなしでした。船体内部はその間殆ど洗っていません。シーソック(袋状の隔壁。コーミングに装着する)を付けて使用するので、内部に海水や砂が入り込むことはあまりありません。少しはありますけど。なので日常のメンテは船体外部とシーソックを洗う事くらいです。もちろんその都度バラして洗浄するに越した事はありませんが、僕はそんなに几帳面ではないので!
ただし、長期バラさないときはフレームの結合部分に必ず注油をしておく事が大事です。固着してしまいます。

今回は点検の為にバラしたついでに、フレームを洗って結合部分に注油をしました。スキンは別に汚くも無かったので洗ってません。。。
「組み立てが大変」これも合言葉ですね。
もちろんフォールディングカヤックですから、リジットとは違いセットアップの手間はあります。でも「フォールディングですから!」まずそこがポイントです(*注1)。

フェザークラフトの組み立てに関する問題の殆どは「スキンの縮み」に起因するようです。以前のコーデュラ素材の場合はなおさらです。長い期間組み立てずに収納していると、スキンは乾燥して縮みます。これは組み立ての際に水をかけてやる事で多くの場合解決します。使用後水洗いして、乾ききらずに収納してしまうと縮みやすいようです。組んだまま乾燥させてからバラすと良いです。

私の場合は遠方へ発送したり、持って行く場合のみバラしています。カヤック置き場の問題が無い方は、この方法が良いのでは???
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さらにもう一つ。フェザークラフトの「漕破性能」について、リジットとの比較で誤解される事が多いようです。他社のレクレーションタイプのフォールディングカヤックと混同されて、シーカヤックとしてのポテンシャルをご存知ない方も多いかと。

ま、言い出すとキリが無いので、上記(*注1)のポイントを中心に、今月25~27日に、天草郡苓北町・富岡海水浴場で開催される第10回シーカヤックアカデミーでお話をさせていただきます。
Mr.Feathercraft、Cetusの笠原氏もやってきます。
リジットユーザーの方、フォールディングの旅にご興味の方、是非お越し下さい。試乗も可能です。お待ちしております!

第10回シーカヤックアカデミー2007
公式サイトアドレス http://www.seakayak-academy.info/
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