アウトドアブランドのパタゴニア社は僕も何かとお世話になっている企業の一つですが、創業者・オーナーであるイヴォン・シュイナードが経営に関する理念を文章化しました。
「社員をサーフィンに行かせよう」
もちろん「サーフィン」はクライミングであったり、カヤック、マウンテンバイク、釣り、その他諸々であったりする訳です。
そんな夢のような企業があるのか。クライミング用ピトンを製造していた鍛冶屋時代~パタゴニア社の歴史から始まり、いくつかの失敗や変遷を経て現在の形に至るまでを綴ってあります。
もちろん同社は数ある企業の中ではオリジナルな存在ですが、時にイヴォンは極々当たり前の事(ビジネスマンとして)を強い論調で表現していたりもして、考えさせられます。
「正論を実行すると極端な存在になる」、と僕は最近フトした時によく考える事があるのですが、イヴォンがやった事もそう言えるのではないでしょうか。
カリフォルニアのダートバグがいかにビジネスと格闘し、成功を収め、会社を売り払う事なく継続させてきたか。
個人的に嬉しかった事。
僕はこの日記ページがごく私的な思いつきの記述場所として、好き勝手な事を書いています。この日記で「LOHAS」にまつわる一部の事を思いっきりバカにし、何度もチャカしてきましたが、イヴォン御大も「単なるマーケティング用語だ」と一刀両断していた事です。ハハハ。
追記 シュイナード様
本書で優れた商品の例として度々登場する「バギースパンツ」ですが、それだけの思い入れをお持ちであれば是非再発売して下さいませんか。僕が持っている2本のバギースはツギだらけでボロボロなので。。。もう2~3本あれば一生分に足りると思うのですが・・・。
東京経済新報社 刊
森 摂 訳