人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

サザンワークス オリジナルパドル販売開始

テツの小部屋

2007年07月26日

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昨年に試作品を製作していただいてからテストを重ね、こちらのわがままな要望を実現していただきました。製作は名古屋のカサラノライダー、松葉氏です。

以下の点に重点を置きました。

・トラディショナルパドル初心者でも違和感が少なく使う事ができる

・頑丈である事

試作品に様々な改良点を加え完成しました。以下、松葉氏からのインフォメーションです。

・日本の古色である柿渋で染め上げ、オイルフィニッシュを施しています。
ウレタンやエポキシでコーティングすればさらに丈夫になりますが、プラスティックな 手触りになってしまいます。木の自然な手触りを生かすための柿渋+オイルフィニッシュです。使ううちに当然傷はつきますが、あえて味と考えました。
当然メンテナンスは必要になりますが、命を託す道具です。可愛がってあげて下さい。

そんなに手間は掛かりません。



・ブレードエッジのアッシュ補強とエポキシ補強
ブレードエッジ補強はの左右にはアッシュ、石突の部分にはエポキシを用いています。 割れ欠けを防ぐと共に、木口からの進入する水をシャットアウト。腐食・カビの発生させません。

・フェルール(ジョイント部) 
アンフェザーのみならず左右60度のフェザリングが可能です。
本来トラディショナルパドルはアンフェザーが基本ですが、フェザリング可ですので、

<絶対フェザリング!>の人も使用可能です。


・使用素材
ウエスタンレッド・シダーをメインにアッシュを使用。
軽さのウエスタンレッド・シダー、強さのアッシュを適材適所に
ラミネート(集成)して作成しております。


・ラミネート(集成)に関して
シャフト部分はウエスタンレッド・シダーの2ラミネート+上下からアッシュで
サンドイッチしてあります。
ブレード部分はウエスタンレッド・シダー、エッジの補強としてアッシュを使って
います。
接着剤はすべて、米国製マリン・エポキシを使用


・メンテナンス、リペアに関して
全体に乾いてカサカサの状態になったり、傷が目立ち始めたらメンテナンスが
必要です。ワトコなどオイルをウエスで刷り込んで下さい。さらに蜜蝋ベースの
ウッドワックで仕上げればOKです。
使い込んで木部が露出してしまった場合は柿渋を刷り込んで染めてからオイル、
ワックスを施して下さい。
割れ・欠け・深い傷に関してはご相談下さい。
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特にブレード先端とサイドの破損しやすい部分に補強と強い素材を入れてもらいました。

かなり、手の込んだ造りです。

従来のトラディショナルパドルの概念にとらわれず、現代の技術で素材と伝統の良い所取りをした、という感じでしょうか。

両面がパワーフェイスなので、ブレードの裏表なく使用できます。
割りにソフトに作っていますのでウッドのしなり感を感じつつ楽にパドリングできます。なにより木の浮力の恩恵は荒れた時などに威力を発揮します。

ブレード形状はグリーンランドタイプと、尖ったアリュートタイプの2種類です。
在庫サイズは230cmですが、オーダーも可能です。

価格:\42,000(税込)

詳細はお問い合わせ下さい。
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