人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

九州脊梁の山

テツの小部屋

2009年05月19日

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若者達を連れて九州脊梁の「霧立越」へ行ってました。ブナの原生林が続くロングトレイルは私のお気に入りのエリアです。
「駄賃付け」と言われるこの山道は、宮崎椎葉村の人が馬を引いて山を越え、熊本側まで交易をするために歩いた道です。稜線が比較的平坦なため、所謂「峠道」ではなく、稜線上に昔からの山道(登山道ではなく)があるのが面白いです。
椎葉側の扇山直下にはきれいな無人の山小屋があり、今日はそこが宿です。
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海も気持ち良いですが、5月の山のサラサラした風は何ものにも例えようがありません。潮とアルコール漬けの体が浄化されていく。。。ような気が。
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やたら看板が立った登山道とは違い、この自然な印象の山域は貴重です。もちろん地元の方々の整備の賜物でしょう。山道の脇にさりげなく、しかも「ずど~ん」と伸びるブナやミズナラの木は、見るものに力を与えてくれます。屋久島や富士山の登山が熱いらしいですが、身近なところやメディアに登場しないところにも、見るべき、後世に残すべきものは多いと思うのです。

来週もまた来ます。晴れるかな~。
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