人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

霧立越

テツの小部屋

2010年05月17日

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昨年に引き続き、若者達を連れて霧立越の山歩きに行ってきました。1泊2日小屋泊まりの旅です。「霧立越」は宮崎県五ヶ瀬町から椎葉村へ続く稜線上の道です。古くから昭和の初めまで、交易のために馬などを曳いて行き来したそうです。通常交易の為の古道はコルを越える峠道ですが、ここの地形の場合は鞍部を詰めるより、稜線がフラットなので、そちらに道ができたのでしょう。登山のために駐車場からピークへ付けられた登山道などより、こういった歴史ある山道に強く惹かれます。近年は歩く人もおらず、笹薮が凄かったのですが、地元の方々の努力で魅力あるルートになりました。

私が初めてここを訪れた時(15年前くらい?)は、藪ばかりで白岩山(ルート上最初のピーク)までも行けませんでした。アプローチも現在は国見トンネルがあり簡単ですが、当時は「これが国道?」というような国見峠をビビりながら走ったものです。
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このエリアはブナの原生林の南限だということです。ブナの巨木にしばしば見とれてしまいます。美しい自然林に覆われ、人工の看板や意味の無い丸太の階段などが少なく、単なるピークハントでない山歩きが楽しめるこのルートは私のお気に入りです。
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この季節はミツバツツジにシャクヤク、シャクナゲと花がたくさん咲いています。
九州では貴重な綺麗な山小屋もあり、とても楽しい山行ができます。

そして帰りは五ケ瀬町の「肉のみやべ」さんで、「特ホルモン」を購入して帰りました。みやべさんのご主人から、この肉にまつわるお話を色々聞かせてもらいました。特ホルももちろん激ウマですが、ご主人の肉に対する熱いものを感じました。本当のプロのお話は非常に面白い。

今週末はまた宮崎で川ツアー、来週はまたこの霧立越としばらく宮崎漬け特ホル漬けになりそうです。次回は特ホルを担いで登ろう。
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