人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

FRPカヤックの修理

テツの小部屋

2010年10月13日

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FRPカヤックの修理はフェザークラフトよりも少々手間がかかります。とは言え、見た目を気にしなければ修理できないFRPはないのでしょうか。
ウチのレンタルカヤックを適当~に修理した直後、お客様からのお持ち込み。

ただ、私はFRP修理の専門家ではないので、以下は経験でしかありません。話半分に。
写真のように表面のゲルコート部分のみの剥がれで、グラス繊維が破損していなければパテや樹脂を盛るだけで大丈夫でしょう。
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これは繊維が破損しています。裏表クロスを貼る必要があるでしょう。
剥がれそうなゲルコートやささくれだったクロスは徹底的に削り落とします。むしろ穴が開いてしまっても良いくらいです。あと大事なのは塩抜きと脂抜き(脱脂)とエア抜きです。繊維のなかに水分や塩分が残っている状態でクロスを貼ると、剥がれてくる可能性が高いです。まあツーリング中はそんな事も言ってられないでしょうが。
クロスを貼る枚数は破損の状況や場所によって変えています。大事なのは繊維の中に空気が入り込まないようにすること。強度に問題がでるばかりか剥がれの原因にもなります。鉄ローラーなどを使用すると便利ですが小さな箇所へ張り込む場合、私は小さなヘラや割り箸を使用しています。中心から外側へ空気を押し出します。
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サーフボードなんかを修理する方は良く使う手でしょう。サランラップです。これは最初の写真の箇所に白いエポキシ樹脂を盛って、その上からラップしたところです。タレ防止にもなるしその後のサンディング(ヤスリがけ)の手間が大幅に減ります。あとパテは必ず痩せるので注意。少しだけ盛り上げてやります。

まあ自分で治せる乗り物や道具というのは手間がかかっても楽しいものです。
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