11日から3泊4日で下甑島を旅してきました。前回は琵琶湖の大瀬氏らと野間岬から渡って下甑を巡りましたがその時とはまた全然違う表情を見せてくれました。黒潮の分流が洗うこの島はとても男性的で、漕ぎがいがあります。早朝福岡を出て高速船で長浜港へ。港のそばのヤマト運輸でカヤックを受け取り、旅が始まりました。ガイドするにも緊張する海域ですが、参加者を限定させて頂いて皆さんにも次のレベルへのステップアップになればと思いました。車でカヤックを運べば、その時々に移動して快適なエリアを漕ぐことはできますが、それだとパドリングは「アクティビティー」になってしまい、海旅の醍醐味は半減してしまうと私は考えます。その代わりフォールディングカヤックはどこでも(道路があればですが)畳んでしまえます。海に出れば後にはなにも残しません。生活に必要なものはカヤックとその中に収納されたもののみ。そうして海を漕ぎ始めると自由の本当の意味を実感します。あとは漕ぎ手のスキルと精神力、臨機応変な対応力のみです。そんな事を改めて感じさせてくれた旅でした。
出発地の長浜港。
手打の美しい浜。虹まで出て平和そうですがこの島の南端は激潮地帯。なかなか手強かったです。
手打の居酒屋で食べた鳥刺し。生ビールが悶絶するほど美味かった。
風裏に入ってホッとする一行。
大げさに表現すると海が爆発するような。どうも大気が不安定で刻々と天候が変化します。
これまで大変な思いをして漕いで来た海をエアコンの効いた部屋からビールを飲みつつ振り返る。これ以上の贅沢があるなら教えてくれ。この日は浜の目の前の民宿「浦島」さんにお世話になりました。
カヤックを畳み、発送してから100円バスで長浜へ。今回長い距離を漕ぐことは出来ませんでしたが、
それでも黒潮と潮流の合わさった海のパワー、ダイナミックな景観などかなり堪能できました。そしてたくさんの地元の方に良くして頂きました。また必ず来ます。
ご参加のユーザーさんのレポートもご覧下さい。